1950-03-27 第7回国会 参議院 予算委員会 第22号
現に最近アメリカにおいて発表されました文書の中におきましても、本土決戰ともなれば恐らく一千万の死傷者が出ることを予想していたということを或る戰略家が伝えております。然るに航空機の大量生産が太平洋を一跨ぎに縮め、戰車の大量生産が満洲の荒野を坦々たるアスフアルトの道路にし、いわゆる日本の特殊性なるものはそれにより一瞬にしてなくなりました。
現に最近アメリカにおいて発表されました文書の中におきましても、本土決戰ともなれば恐らく一千万の死傷者が出ることを予想していたということを或る戰略家が伝えております。然るに航空機の大量生産が太平洋を一跨ぎに縮め、戰車の大量生産が満洲の荒野を坦々たるアスフアルトの道路にし、いわゆる日本の特殊性なるものはそれにより一瞬にしてなくなりました。
それを陸海軍としては本土決戰に備えるためにこしらえた飛行機を内地に隠しておいて、いよいよ敵が本土に上陸するとき使おうというわけで油を節約する関係上、ごらんの通りB二九が飛んで來ても追つかけなかつたほど飛ばさなかつた、そのために飛行機の保有量は非常に殖えておりまして、各飛行機生産工場の近くにある飛行場は飛行機で充滿して、敵のB二九に爆撃されるおそれがあるというので、いな、山中にまで疎開飛行場を陸海軍でおつくりになつて
しかもこの軍需品が本土決戰というような関係上、非常に各地にばらまかれまして、一つの縣でも非常にたくさんあつて、縣知事が受領の責任者でありますけれども、実際にそこに行つて受領する者は警察署長であり、地方事務所長である。これはその引取りの実情上やむを得なかつたのであります。そこで引取りの方法もいろいろ部隊々々の考え方で違つたのであります。とにかくこちらに引受ける。
〔早稻田委員長代理退席、吉川委員長代理著席〕 戰爭が早くすんだからあれだけですんだが、もし本土決戰が實施されたならば、今殘つているところは——京都だつてみな燒かれたのだ。こう思つてこの案をつくつていかなくちやいかぬと思います。税額とかその他のことについては、いろいろこまかくなりますが、要するに戰災保險の五萬圓だけのものをもらつた。
請願書に詳しく書いてありますが、要するに神奈川縣の相模川は、大震災以後非常に川底が上りましたことと、この間のいわゆる本土決戰の場合におきます相當重要地になりましたために、非常な濫伐が行われましたこと、しかしてまたこの川には五萬三千キロの新しい變電所もありまして、この間の災害状態等から見ますと、まことに憂慮すべきものがございますので、昭和二年以來縣として相當の砂防工事を進めてまいりましたけれども、とうてい
戰時中に愚かなる本土決戰論というものが流行いたしました。これは軍部がはなはだしき無能力であるか、あるいは國民を欺いてその日暮しの戰爭をする。いたずらに國民を死地に陷れて、自分たちはほんとうに戰爭をする意思がない。
次に私がこの書類に基いてこまかく調査を進めたのでありますが、もう一つ私の頭をかすめたことは、第一、日本の陸軍が本土決戰は八箇年もちこたえるという計畫があつたということである。昭和二十年八月十四日閣議で決定いたしました十五日に次官申進、陸海軍の軍需物資を無償保轉せよとの無電發送の事實を私はその後つきとめたのであります。地方機關または民間に無償保轉、いわゆる拂下げです。
それからその次に本土決戰というような愚劣きわまる議論をまことしやかに唱えておる。これははなはだしき無能であるか、はなはだしき無誠意であるかでございます。それに對して昔の軍令部總長であつて、重臣筆頭の鈴木貫太郎さんなどが、それを見ておりながら、何とも言わなかつた。